今夜も満月

神宮寺レン担、シャイニング事務所に生かされてる。根っこにJ事務所。時々H!P。

ロンブー淳がボーカルのV系バンド「jealkb」無料ライブでライブハウスデビューした話

渋谷に友達と買い物に来てたら、なんか人だかりが。野次馬根性モリモリの友人が見に行ったらjealkbというヴィジュアル系バンドがライブのPR活動のためにカメラ回してチケットを手売りしていた。jealkbってなんだよ、って思ったけど、ボーカルがお笑い芸人ロンドンブーツの淳だった。

淳が居るから人だかりが出来ていたみたいだ。

「なんか配ってるから、それだけ貰って見ようよ!」

という友人の野次馬根性にノリ貰ったビラには、新規ファン開拓のための無料ライブ「jealkb知ってる?ライブ」と銘打ってあった。

 

無料だし、行くだけ行ってみようか?と、パルコの近くの階段を下って地下へ行くと、真っ赤なハンカチを入り口で配られた。よく分からず、お土産かな?と貰って扉を開けると、想像していたヴィジュアル系ライブの光景まんまだった。

狭い!暗い!天井低い!ステージ近い!熱気!

濃いメイク、明るくて盛ってある髪の毛、黒地に鎖やチャックのついた洋服、いい歳したお兄さん…いやおっさん?が狭いステージで光を浴びている。

 

私はライブハウスに行ったことが無くて、一度行ってみたいなぁ、ヴィジュアル系のライブも一度行ってみたいなぁ、と思ってたので、これが…!と未知な世界にワクワクしていた。

ジャニーズやハロプロとはどう違うのか?ハロプロはホールコンサートもやっているけど、私はまだホール未参戦だったし、ライブハウスは全くだったから、入っただけで感動していた(笑)

 

一緒にいた友人の中には、ライブに行くようなタイプでは無く、大人しい子もいたので、どちらかというと不安そうに辺りを見ていた。

 

21時に始まり、22時半に終わった。結論から言うと、やっぱり私はアイドルの方が好きだ。だけど、普通に楽しかったし楽しめた。

 

貰ったらハンカチを、手首に巻いて下さーいと声をかけられ入ったものの、巻き方がよく分からなくて、首を傾げていたら、近くのjealer(jealkbのファンのこと)さんが、貸してみな〜とサッと巻いてくれた。おおー!頼もしい!

 

次の曲が始まり、後ろの方で何となくハンカチを巻いた腕を振りながら見ていたのだが、イェーイ!と周りとハイタッチするような煽りのときに、先ほどハンカチを巻いてくれたjealerさんたちがイェーイ!と私たちにもしてくれた。ここは乗らねば!!と、イェーイ!!なんて返したら、「おおっ!良いノリじゃん!こっちおいでよ!!」と友人たちと離れ少し前の輪の中へ(笑)

「荷物邪魔っしょ?ここのロッカーに入れちゃいな!」と暴れにくい重いカバンを察して、空いてるロッカーを教えてくれた。これが有難かった。私はほんとにカバンが重くて、このまま更にノッたら、カバンが壊れるなぁ、二曲くらいで後ろに戻って、乗り切れない友人達も居そうだから、帰ろうかな?と思っていた。しかし、晴れて身軽になった私は、両腕を上げ、見様見真似でノッた。

ごめんよ友人、もう知らん!今日は7人で遊びに来てるし、誰かしらは一緒に居るだろう!(私は一人だけど)と心の中で友人達に謝り、完全にjealerさんの中に入った。

 

彼女たちは本当に楽しそうで、メンバーと同じように濃いメイクに明るい髪の毛…見た目は厳つかったけど、暗いライブハウスの中でも分かる笑顔だった。汗かきながら私たち新規を誘導してくれて、頼もしかった。

まぁ私は元々中学生の頃、KERA(V系原宿系ロリータ系ファッション誌)とか読んで、なんちゃって原宿ファッションのヲタクだったので、ヴィジュアル系には抵抗がなかった。ジャニーズと出会う前にヴィジュアル系と出会っていたら、そっちに落ちていた可能性も、ゼロでは無い。

 

携帯はロッカーのカバンの中で、時計も無くて、ライブ中時間の感覚が分からなかった。これは、アイドルでもヴィジュアル系でも一緒なんだな、ライブって時間の感覚分からなくなるな、とボンヤリ思った。

 

後半に、「今日jealkbのライブに初めて来た人?jealkbを今日初めて知った人?」とボーカルのハデル(淳)に問われ、jealerさんたちの中で手を挙げた。盛り上がっていた前の方もたくさん手を挙げていて、そういえば新規を呼び込むライブだったな、と。およそヴィジュアル系には見えない若い女の子たちがカバンを持ったまま手を挙げていた。

「よし、初めてのやつら!もっと前来い!」

ハデルのその声に、周りのjealerさんたちが、行ってこい!と(笑)預けたとはいえ、カバンも気がかりだったし、置いてきたくせに友人も気がかりで(笑)

何より私はメガネにサンダルだった。

メガネ失くすのは絶対に嫌だ…足踏まれるのもまだ覚悟は無い…とjealerさんたちに、いやいや!後ろで大丈夫です!と遠慮した。

無駄だった。

 

大丈夫大丈夫〜!なんて言われ、アレヨアレヨと言う間に前から5列目辺りまで。

「よしjealer!前に来た初めての子たちを囲め!そうだ!これでもう出られないぞ!(笑)」とハデルの巧みな喋りに、最後までいる気のなかった私は、少しギクッとした(笑)上手いなぁ。

 

ヴィジュアル系のノリは分からず、ヘドバンとか本当にするんだ〜!レベルだった私に有難かったのは、コーレスや振り付けを逐一説明してくれ、(メンバーの一人ヒデキは振り付け指導担当らしく、)曲中もずっと踊って見本を見せてくれた。

素直に、プロモーションが上手いなぁと。

だって、渋谷のセンター街歩いてるヴィジュアル系と無縁な子たちたくさん捕まえておいて、曲を聞かせるだけじゃ、やはり新規としては不安が残る。今回は新規開拓ライブだったから、jealkbとしては当たり前のやり方なのかもしれないけど、私は凄いなぁと感心しきりだった。

 

既存のファンの扱い方も、新規ファンの囲い込み方も、上手い。

ボーカルが淳で、他のメンバーもお笑い芸人ばかりらしく、喋りが上手い。バンドなのに、喋りが上手いって1つの武器になるんだなぁ。

 

結局最後まで居て、誘導してくれたjealerさんの元に帰って「楽しかったです!ありがとうございました!」とハイタッチして帰った。「またjealkbのライブ来てね!」と笑顔で言われて、ジャンルは違えど、現場のオタクってやっぱり輝いてるなぁと何となく嬉しくなった。

 

どんなに良い音楽でも、どんなにメンバーがお金を持ってても、結局受け手が居なかったら武道館公演は出来ないんだって。

淳にお金と知名度があるから、こういう新規への無料ライブ(贅沢な広報活動)が出来るわけだけど、それでも武道館は出来ないって、まっとうだけど改めて厳しい世界なんだなって思った。

 

あと、新規を歓迎することの大切さを痛感した。

 

そんな熱い夜でした。

 

 

みつき