神宮寺レンで短歌10首
少し毛色が違いますが、この記事はタイトル通り短歌です。
短歌と出会ったこと、詠んだこと、ありますか？
このブログを始めるよりも前、
この記事と出会いました。私は、短歌というものは何となく知っていましたが、古い・難しい・高尚な趣味 等あまり良い印象では無かったのです。又、短歌よりも和歌の方がイメージが大きく、百人一首など、現代語訳をしなければ意味もあまり分からないイメージ…。上の記事では、「ジャニーズJr.」がテーマで短歌が詠まれています。私はジャニーズが好きですし、ジャニーズと短歌…この組み合わせはとても異色に感じました。短歌が俗っぽいイメージを持たなかったからでしょう。これはどういうことなのだろうと読んでみると、ガツンと衝撃を受けました。電車の中で思わず泣きそうになるほどに。５７５７７のたった31字でここまで世界を表現できるのかと。ジャニーズJr.特有の熱さや儚さがしっかりと伝わってくる、読み応え抜群の記事でした。中でも、
学校の中にあなたがいたとしてきっとくるしくなったりしない
ブログ主の芦屋こみねさんが返歌として歌ったこの一首に、頭を殴られました。これだ。これこそが私のアイドル観だ。私にとっての「アイドルとは」がたった31字で歌われた。凄い…！！！！短歌って凄い！！
心を奪われ、何度もこの記事を読み返し、短歌のリズムの良さがくせになりました。短歌をこんな身近に感じられるなんて。他がテーマの記事もあったので読むと、ジャニーズの個人を対象にしている回もあり、そしてなんとうたプリがテーマの回もありました。何となく短歌の雰囲気が分かったら、今度は自分も詠んでみたくなったんですね、31字でどこまで表現できるのか。
前置きが長くなりましたが、初めての短歌、神宮寺レンがテーマで10首詠んでみました。ナンセンスに解説なんかも載せてます。どうぞ。
・一輪の 薔薇を探して 夢を見る 白いシーツは 冷たいままで
正真正銘最初に詠んだ一首。とりあえずやってみっか～と詠んだらこれが出来ました。自分の「神宮寺レン像」が見える･･･！と面白くなりました。やはり神宮寺はデビキスなのか。学生時代の神宮寺。
・指先に力を込めた その曲の パズルの答えは もうすぐ見える
今度はちゃんとどんな神宮寺かをイメージして詠もう！と意気込んだ一首。捻ったわりに･･･。アニメ１期神宮寺回を詠みました。指先に力を込めて には、蓮華さんの遺品の曲の再生ボタンを押す。書きかけの歌詞（世界の果てまで～）のメモを破く。の二つの意味を込めたつもり･･･。答え は破り捨てた歌詞のメモの完成だけではなく、神宮寺が学園に残るのか（アイドルを目指すのか）という自身の存在意義への疑問に対する答えでもあります。（伝わらない）
・花束に 沈んで笑う 午前二時 枯れない薔薇は ここには無いんだ
花束は慕ってくれるたくさんの女の子たち。どんな女の子と笑っても、自分の求める本物の愛は所詮存在しない、という学生時代神宮寺目線の歌。ここでいう枯れない薔薇は七海（プレイヤー）というよりは、蓮華さんのイメージ。というか私は、神宮寺が欲しいのは一途な女性というより、たった一人切っても切れない「母」を求めていると信じている。でも無理って分かっているから母性。
・箱の中 はちみつ溢れる煌めきを 求めただから 髪を伸ばした
あー私蓮華さんを求めている神宮寺が好きで、それこそが神宮寺レンの根っこだと思ってるんだ･･･と、ここにきて気づいたので、蓮華さんを全面に想った一首。神宮寺の特徴で私の好きな「髪」で一首詠みたかったのもある。テレビの中（箱の中）のお母さんしか知らない神宮寺。はちみつみたいになめらかで甘い色のロングヘアーをなびかせて歌う蓮華さんを見て、面影を追い掛けて髪を伸ばしたのかな、と。
・今だけは キミの隣がオレの席 代わりでいいよ 愛してハニー
今度は使いたい言葉先行で詠んだ一首。「愛してハニー」が使いたかった。ハニーって言うことで神宮寺特有の歌になる。又、学生時代っていうより学生ならでは感を詠みたかったから「席」。代わりでいいよっていうけど、自分も代わりにしてる。
・冷え切った 薄味みそ汁横に見て とびきり真っ赤な ラム肉噛み付く
神宮寺が女の子をよぶときの「子羊ちゃん」で詠みたかった一首。上の句がなかなか整わず悩んだ。神宮寺と同室・聖川と子羊ちゃんたちのトライアングル。真っ赤なのはタバスコが盛大に振りかけられている夜食のラム肉でもあるし、真っ赤でスパイシーなランジェリーを纏った子羊ちゃんでもある。冷え切ってるのは、聖川が多めに作った味噌汁だけじゃなく、自身と聖川との関係でもある。・閉じられた 扉が二人の分岐点 再会すること 夢にも思わず
やっぱり二人は切れないよね。聖川・幼少時代で詠みたかった一首。嫡男のまさとと三男の自分、立場を知った瞬間。絶望してる幼いレンくんを見つめて運命の女神にでもなった目線で。
・奪うのは 容易いことだよ だからこそ キミからちょうだい 瞳の情熱
ここからは全然勢いで詠めなくてぐるぐる･･･。神宮寺のソロ曲を聴きながら耳に止まった「強引」「ちょうだい」をキーワードにして詠んだ一首。安直すぎる上の句だったので下の句でもう少し捻りたかった。神宮寺は何をねだったんだろう、と考えて考えて結局「瞳の情熱」･･･。愛、歌、音符、ラプソディ、ドレス、唇･･･ここらへんが候補で浮かんだものだけど、もっとしっくりくるのがありそう。
・向けられた 俺より薄い アクアマリン 熱の隠れた 自由の象徴
聖川目線で詠みたかった一首。学園時代の神宮寺から投げかけられる目線、瞳の冷たさと、それでも忘れられない幼い頃の優しさと自由さ。熱はないのではなく隠れているだけだと信じている聖川。聖川にとって神宮寺は自由の象徴。こっちは悩んだ甲斐あってとてもしっくりきた。
・一瞬で 真っ赤なドレスを纏えるの キザなサックス 甘い投げKiss
最後は神宮寺のファンの目線で一首。ファンからみたら神宮寺はどんな存在なんだろうと曲を聴いたら、平凡で冴えない私を一瞬で素敵なレディにしてくれた。自分が特別なレディになったかのように夢を見させてくれるのがアイドル神宮寺レンの世界。あとサックスで一首詠みたかったけど出来なかったのでここで使った。安直だけどＴＨＥ神宮寺レン、という感じで嫌いではない。
以上１０首になります。少しでも何か思うものはありましたでしょうか。難しいけどその分面白かったです。詠んでみて分かったのは、対象への見方次第で全く違う歌が出来ること。これは他の人とも詠んでみたい！と思いました。色んな人の神宮寺像が見られる。返歌や連歌なんかも挑戦してみたいです。ツイッターでは、「＃うたプリ短歌」というハッシュタグを見つけたので、これを期に一首詠んでみてはいかがでしょうか。私の歌への返歌も大歓迎です（笑）
お粗末様でした。
みつき
