今夜も満月

神宮寺レン担、シャイニング事務所に生かされてる。根っこにJ事務所。時々H!P。

ドラマ『先に生まれただけの僕』を見終えて

テレ土曜10時『先に生まれただけの僕』の最終回をリアタイしました。

春ドラマの貴族探偵が終わって毎週の楽しみが~~と思っていましたが、先僕の撮影がとても早い段階スタートしたこともあり、楽しみにしていたらあっという間でした。

 

先僕は原作のないオリジナルドラマで、尚且つ主演櫻井翔ありきの作品、ということで、見る前から期待値がかなり高かったです。翔くんが、夏のベストアーティストのために出ていた雑誌で先僕の話をしていたのですが、台本がクランクイン前に全話出来てることがまず珍しいし、現代社会・今の学校の現実に向き合って作られているストーリーだから、期待して下さい!と煽ってきていたのもあります。

 

結論から言うと、

めちゃくちゃ面白かったです!

 

 

主人公の鳴海校長は、元は商社の人間です。商社マンの鳴海が何故校長になったかと言うと、新しく上になった商社の人間(加賀谷専務)に目の敵にされていたためです。加賀谷のライバルの部下で、仕事のできる鳴海が気に食わなかったので、校長に飛ばしました。

学校のことなんてちんぷんかんぷんな鳴海は、ことある事に「ビジネスの世界では~」と教師相手に語りますが、教師たちからは総スカン。全く違う環境に、もどかしい気持ちを抱く鳴海ですが、先生たちの気持ちも分かります。

鳴海のジレンマや、苛立ちや、婚約者である佐藤を放っておいてしまう感じが、なんていうかすごく人間らしかった。

こちらから見ていると、「おい鳴海~~~~!」と思う所も多々あり(主に佐藤への対応(笑))、手放しに鳴海大好き!かっこいい!となるキャラクターではありませんでした。

 

あっ貴族探偵とは真逆ですね(笑)

貴族探偵は人間味ゼロで、何やってもかっこよかったので(笑)しかし貴族探偵はそれがイイドラマでした。

 

また、鳴海以外のキャラクターも同様です。

瀬戸康史演じる英語教師の島津先生なんて、瀬戸康史のあの顔面を持ってしても気持ち悪いって、ほんと凄いですよ。あー、人間もちろん顔がいいに越したことはないけど、顔だけじゃないんだな……と(笑)島津先生の気持ち悪さというのは、狂人を演じているわけでも、変人を演じているわけでもありません。至って真面目な英語教師です。ただ、なんて言葉にしたらいいか分からないんですけど、絶妙な気持ち悪さなんですよね。でも決して彼が悪いというわけでもなく…………。いや、途中の付き合ってもいないのに1度ご飯行っただけで彼氏ヅラしてくるのは島津先生が悪いですね?気持ち悪いですね?(笑)でも彼が気持ち悪いだけじゃなくて結果的に応援したくなる人間だったのはなぜかと言うと、ひたすらに誠実だったからですね。仕事に対して彼は誠実でした。鳴海の目指す学校像の一番の理解者ではないでしょうか?鳴海と島津先生が二人きりで話すという場面は確か無かったと思いますが、彼らが二人きりでお酒でも飲みながら仕事とか学校とかを語るところも見てみたかったです。

 

そんな島津先生が想いを寄せるのは、蒼井優演じる社会科教師の真柴先生です。真柴先生もとても誠実な人でした。この10話の中だけでも、真柴先生の仕事量はとても多くて、こんなに仕事してて真柴先生はちゃんと寝れてるの??!大丈夫??と心配になりました。この人はどうしてこんなに誠実で居られるんだろうとも。

最終話で、真柴先生はお酒の席で酔っ払いながら、残業も多いし、本当に大変な仕事だけど、仕事が好きだと語ります。やりがいがあって、好きな仕事をしている真っ直ぐな真柴先生を見て、鳴海と佐藤は心を動かされます。いや、鳴海と佐藤だけでなくて、他の教師陣も、生徒達も、生徒の親も動かされました。真っ直ぐで誠実な真柴先生ですが、自分の恋愛にはとても不器用で、そこが彼女の人間らしさでもありました。結局最後は真柴先生が諦めて(笑)島津先生といい方向にいくことが示唆されていたので、真柴先生もそっちの方面でも幸せになって欲しいなと思いました。

 

何となく前半からうっすら感じてはいたんですけど、実際鳴海が近くにいたら、私はきっと鳴海のことが苦手だろうなと思いました。

これは完全な偏見ですけど、鳴海ってオタクのことドン引きしそうじゃないですか(笑)

だからです(笑)

いや、鳴海って仕事人間なんですよ。これといった趣味がない人でしょう?だから、ジャニーズ好きなんです〜とか言ったら「へぇ…(苦笑)いいんじゃない?(苦笑)」って言われそうだし、ソシャゲに課金してるとか言ったら「は?なんで!?」とか言われそう。

私はキモいとか言いつつ島津先生のがきっと安心します(笑)

なんかそれが鳴海の人間らしさじゃないでしょうか。まぁ偏見ですけどね(笑)

 

 

キャラクターだけではなく、ストーリーが何より良かったです。

10話という短い中で、1話1話に今の学校、今の若者たちの問題が組み込まれていて、毎回これ1時間で解決するの?!とハラハラしてました。

奨学金制度、デジタル万引き、アクティブラーニング、母子家庭、定員割れ…………

特に印象的だったのは、7話の特進クラスの優等生三田さんの話と、8話のプロ棋士を目指したい大和田くんの話ですかね…。あと4話の11分のロングスピーチも好きでした。

 

きっとこのドラマにいつ出会うかって、大きい気がしたんですけど、4話のロングスピーチを見ながら、高校生のときにこのドラマに出会いたかったなぁと思いました。でも、社会人1年生の今出会ったことにもきっと意味があるはずで。鳴海は「社会に出たら今より理不尽なことがたくさんある。」って言うんですよ。そして事実、加賀谷専務からすんんんごい理不尽な目に合わされてるんですよ。こんな目にあいながらも腐らずに、どうしたら仕事が……学校が上手くいくかを考え行動しているんです。

かっこいいですよ。

私に同じことが出来るかな…と、どんよりしました。うん、どんよりしちゃう……。

ここまで鳴海が腐らずに仕事に向き合えることが、私にはとても眩しすぎました。そして、同じように仕事を真っ直ぐ見据える真柴先生も、私には眩しくて、確かに触発されて頑張ろう!とも思えるんですけど、どうしてここまで出来るの…?という気持ちも拭えなかったんです。

商社の本社で働く佐藤は、周りから見たらバリバリのキャリアウーマン、商社ウーマンで、真柴先生たちにもキラキラしてて凄いよね〜と言われます。でも、実際の佐藤は、自分はこの仕事を心からやりたいわけではないし、いつか結婚して家庭に入りたいし、でも鳴海とは何となく上手くいってないし…と悩んでいます。

そんな佐藤の存在が、私を凄くホッとさせました。

「働く」ことへの向き合い方は、多様であると認められた感じがして。

 

「働く」ということが何なのか、どういう形が正解なのか、私にはまだ分からなくてぐるぐるしている真っ只中なので、そういうタイミングで「先に生まれただけの僕」と出会えたことは、プラスだったなと思います。

 

どんよりしつつも、やっぱり鳴海が腐らずに頑張る姿は励まされました。もう少し頑張ろう、と。

 

ドラマは最後、カットがかかった後鳴海の顔から櫻井翔の顔に戻るまでを映して終わりました。櫻井翔ありきの作品と言いましたが、こういう形で終わらせるということが、ドラマでありながらも、作中の問題は現実の問題である、ということが強調されて、それも良かったです。

 

翔くん、暑い中秋冬クールのドラマの撮影お疲れさまでした!イルミネーションのシーン全く違和感なくて忘れていましたが、あれも全てセットということにびっくりしました!

ジャニーズWebでの連載も楽しく読ませていただきました。翔くんの言葉選びがやっぱり好きだなと実感しました。

本当に3ヶ月楽しませていただきました!

 

 

次は1月クールから、松本潤主演ドラマ「99.9刑事専門弁護士SEASON Ⅱ」ですね!楽しみです!

 

みつき